【本とわたし】読書と記憶について
こんばんは。猫雪晴です。先日まで猛暑が続いていた気がしますが、一足飛びで秋がやって来た感じですね。
最近まとまった読書時間が思うように取れていない為、読書について思う事をつらつら書き連ねてみようと思います。
突然ですが、皆さんはどんな場所で、どんなシチュエーションで本を読みますか?
カフェでゆっくりしながら。待ち合わせの合間に。図書館でじっくり。寝る前のひと時に。
リラックスして。片手間に。とても集中して。立ったまま。座ったまま。寝転びながら。
人それぞれ様々な本を読むシチュエーションがあると思います。ちなみに私は通勤中の電車内で読む事が大半です。さらには、座って読むよりは、立ちながら読む方が集中出来ます。座ってしまうと眠くなってしまうからです(笑)電車の揺れは眠気を誘いますよね。
座って読んでいても眠くならずにのめり込めたら、それはかなり面白い。そんな基準を勝手に持っています。
(脱線しますが、一時期電車内の読書人口が減ってしまったなぁなんて思っていましたが、最近また増えたような気がします。見上げたら車内全員スマホに釘付けと言った状態から、ちらほら紙の本を読む人が見受けられます。コロナ禍の影響もあるのでしょうか。いずれにしても、読書好きとしては嬉しく思います。)
どんな場所でどんな風に本を読んだかという事は、読書の内容自体にはあまり関係が無いように思いますが、私は案外「どんな場所で、どんな風に読んだのか」は大切な要素な気がしています。
匂いは記憶と結びついていて、懐かしい故郷の匂いを嗅ぐと子ども時代の記憶が甦ってきたり、香水や柔軟剤の匂いで恋人との思い出が甦ってきたりと言う話があります。(私は科学に詳しくは無いので詳しくは分かりませんが、思い当たる節はたくさんあります)
読書の場合も、匂いの場合と同じようだと思うのです。
本棚にある本のタイトルを見た時、
「あぁ、これを読んでいたときは失恋したばかりだったな」
「忙しくてしんどかったけど、この本に救われたなぁ」
「小学校の図書館で読んだな」
と言った具合に。
私は数年前、入院していた事があるのですが、その時に有川浩さんの「キケン」を読みました。今でもインスタやTwitterで「キケン」のタイトルや装丁を見掛けると、その時の記憶がバッと甦ってきます。
もちろん本の内容や登場人物に救われたなぁと言う事はあります。
でも内容云々よりも、その本を読んでいたシーンや周りの様子がふっと脳裏に思い出されると言う事です。
タイトルや表紙だけでなく、主人公と同じ名前を見掛けたり、物語の舞台に近い場所を訪れたりと言ったキッカケもあるかも知れません。
そんな記憶が甦ってくる状況が私は好きです。無理に思い出したり、狙って思い出そうとしてはダメです。あくまでも偶然に、ふっと甦ってくる、それがミソです。
本は読む前も読んでいる間も、読み終わった直後も楽しめます。でも時間が経った後に、封じ込めていた昔の記憶を一緒に連れてきてくれる…そんなところも読書の魅力かもしれません。
本日は読書と記憶?の話をつらつらと書いてみました。あなたの記憶と結びついている読書体験はなんですか?